2009年3月20日金曜日

中国 映画「鬼が来た 鬼子来了」




導入は最高に面白く、中盤まではテンポよく見れるのですが、終盤の展開についていけません。登場人物が突拍子もない行動に出るのですが、そのような行動に出るまでの心の動きが全く描かれていないので、「なんでなんで?」という感じで終わってしまいました。村人との宴席が突然殺戮の場と化したり、村を焼き払ったり、主人公の馬が日本軍人を虐殺したり、馬が首を切られてほほ笑むところとか、全く不可解。私が最近見た映画の中で最も共感できなかった作品です。

*興味深かったシーン(中国人の考える日本人像など)
・軍艦マーチ・「気をつけ」「馬鹿野郎」
これは典型的な中国の反日映画やTV番組でもおなじみですね。中国を旅行中何度も目にしてその度身につまされます。カシュガルを旅行中ちょうどそんなテレビ番組が放送されていて、反漢民族の意識がつよいウイグル人にも言われました。「日本人、良くない」と。
・飴を中国の子供たちにあげる日本軍人
実際にこういうシーンがあったならほのぼのしますけど、フィクションでしょうね。
・酒を乞うて泣くシーン
敵国人の前でしませんよね。日本人は。大体、中国人と違って感情を最も出さないのが日本人の国民性だと思うのですが、戦時中は異なったのでしょうか。
・「800年前は同じ国」
中国人が日本人をそう評していましたが、そんな考え方は一般的なのでしょうか。私は2007年にロシアから中国へ国境を超えた時に、世話になった中国人に。「昔500人の中国人が船に乗って島に辿り着いた。それが日本人の始まりだと中国では教えられている。だから僕らは兄弟だ。」、と言われて衝撃を受けました。
・帝国軍人の褌シーン
褌が一般的だったとしても、褌で部屋の外をうろつくことはないですよね。。。
・「ちゃんころ」 
戦時中、日本人が中国人をそう呼んでいたようです。初めて知りました。

0 件のコメント:

コメントを投稿