2009年3月4日水曜日

カリブ海の回り方

カリブ海の回り方

ちょっとマニアックな情報になりますが、質問をいただいたのでまとめておきます。

1 概説
私は世界の国々を回る順序として、アジア・中南米・アフリカを優先し、ヨーロッパとカリブ海を後回しにしました。ヨーロッパやカリブは、いつでもいけるし、小国ばかりなので一気に回ろうと思えば容易にできると思ったからです。カリブ後回し作戦自体は正解だったと思いますが、短期旅行専門の私が、限られた時間の中でカリブ海諸国を一気に見て回るというのは少し無理がありました。とくに以下の2点で。
1)旅の季節と飛行機キャンセル
カリブに限りませんが、島路線は便の変更・キャンセルが頻繁なので予定通りに回れないのです。ボーディングパスまで受け取りながら目的地に飛べないことが4度もありました。また、短期しか休めない旅行者はハリケーンシーズン(夏場)を回避する必要がありますが、オンシーズン(冬場)は予約がなかなか入らなくて苦労します。見通しが甘かった私はカリブの島々を一巡りするのに4回通いました。
2)イミグレ対策
あと、各島でのイミグレとの戦いも予想外に大変でした。カリブ海はセレブやカップル・家族連れが豪勢に遊ぶというイメージが一般なので、貧相な東洋人男の一人旅は常に胡散臭い目で見られます。英領・元英領の島々は特に偏見が強く、中国人ではないかとか不法入国・就労を疑ってきます。特に大変だったのが、バルバドスと英領ケイマンか。米領バージンなどでも、「ひとりで何しに来たの? 本当に観光?」といじめられました。なお、英領の島々は出国チケットの有無を入国時に必ず確認するので要注意です。概して、中米南米・アジアなどで行き当たりばったりの自由な旅に慣れている僕ら個人旅行者にとっては厳しいところといえます。髭は剃る、サンダルで入国しない、笑顔で接する、などはもちろん、自戒を込めて言うならば、ジャケットのひとつでも羽織っていたほうがイミグレでスムーズに行くでしょう。

2 各論
1)東カリブ
私はLIATという航空会社の便を主に使いました。周遊券にすると安くなったのですが、しなくて正解でした。というのは、前述のように、カリブでは便のキャンセルや変更がとても多いのですが、ひとつの便がキャンセルになっても次の便は満席で乗れないことが多いため、LIAT便に固執していると予定がどんどんずれてしまうのです。周遊ではなくバラのチケットであれば、飛べない区間を払い戻しをしてもらって他社便に乗ることもできます。LIATのほかにもカリビアンスター・BIWA・WinAirやフランス系の航空会社がたくさんあります。なお、WinAirのいい加減さには何度も泣かされましたが、英領モンテセラート・蘭領サバなどWinAirでなければ渡航できない路線もあるので好き嫌い言っていられない場合もあります。島々の距離は短いので、時間に余裕のある人はフェリーがお勧めです。飛行機やクルーズ船と違って安いし、予約も要らないし、満席になることもなさそう。

2)西カリブ
キューバ・ジャマイカ・ハイチなど個性の強い面白い国がある地域です。東カリブと異なり、島々の間が離れていることもあり、飛行機を使うのが便利で経済的です。フェリーはほとんどありません。資金と時間に余裕がある人は周遊クルーズ船にのるという手もあります。飛行機の場合、アメリカ国内の法律でアメリカ人の渡航が禁止されているキューバを除けば、アメリカのマイアミやプエルトリコからの便が便利です。ちなみに米系大手5社(UA AA CO DL NW)の中でカリブに強いのはAA系だと思います。私はバハマ→T・ケイコス→ジャマイカ→ケイマン→キューバ→メキシコと回りましたが、特定の会社の周遊券やお得なセットは見つけられず、KingAir、ジャマイカ航空、ケイマン航空、キューバ航空、などマイナーな航空会社のチケットを組み合わせてノーマルで買っていきました。

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